2025年5月19日
東海旅客鉄道(JR東海/愛知県名古屋市)は5月13日、同子会社のジェイアール東海商事(同)および三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)と、サステナブル分野での協業を開始すると発表した。CO2排出量を97%削減する東海道新幹線再生アルミの建材利用と家庭部門のCO2削減する省エネプラットフォーム「くらしのサス活』アプリ」を活用する。
JR東海グループは、これまで東海道新幹線の再生アルミを活用し、アルミストローや子供用野球バットなどを開発してきた。住宅分野では、三協立山(富山県高岡市)と共同で、車両アルミをリサイクルした建材「Re ALumi(リ アルミ) T」を共同開発し、三井不動産レジデンシャルが開発している東京都文京区の新築分譲マンション「(仮称)文京区向丘1丁目計画」での採用が決まっている。
「くらしのサス活」とは、三井不動産レジデンシャルの商品ブランドコンセプト「Life-styling×経年優化」に賛同する企業・団体とともに、参加者の脱炭素活動をを後押しし、持続的にCO2削減を促進する活動。
アプリ特典として、JR東海グループがサステナブルな体験や商品を提供している。特典の1つ 「くらしのサス活SDGsのぞみ号体験」では、JR東海の「貸切車両パッケージ」を使って、乗務員になりきったり、アイスを再生アルミで食べるなどのSDGs体験が子供と一緒に楽しめる。なおイベントにかかる移動では、CO2フリー電気を使用し、CO2排出量は実質ゼロとなる。
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2025年5月18日
アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都千代田区)は5月13日、ジョイフル本田(茨城県土浦市)運営の11店舗における太陽光発電・蓄電池の設置が完了し、本格稼働を開始したと明かした。総発電量は約10GWhで、太陽光パネル設置施設全体の約25%の電力を賄う。
ジョイフル本田は2022年からアイ・グリッドの支援の下、GXを推進している。今回の太陽光導入もこの一環で、PPAモデルによる太陽光発電の導入を段階的に進めているという。
設置したうち10店舗には蓄電池を併設し、発電量が多い時間帯に電力を貯め、電力使用量が多い時間や夜間時に放電調整を行う。これにより、長期にわたる停電発生時なども近隣への商品供給が継続できる。また太陽光発電が行えない時間帯は、アイ・グリッドが提供するグリーン電力証書を活用し、再エネ利用をオフセットする。
荒川沖店(茨城県土浦市)、古河店(茨城県古河市)、幸手店(埼玉県幸手市)、市原店(千葉県市原市)、君津店(千葉県君津市)、千葉店(千葉県千葉市)、富里店(千葉県富里市/太陽光発電設備のみ)、ニューポートひたちなか店(茨城県ひたちなか市)、新田店(群馬県太田市)、瑞穂店(東京都西多摩郡)、ジョイホンパーク吉岡(群馬県北群馬郡)。この取り組みにより、CO2排出量は年間約3800トン削減できる見込みだ。
ジョイフル本田は、GHG排出量削減目標として、2025年にスコープ1・2を2013年度比で43%削減、2030年に51%削減、2050年までにカーボンニュートラル達成という目標を掲げ、ソーラーカーポート導入などさまざまな取り組みを行っている。2025年度目標についてはすでに1年前倒しで達成(2024年度46.7%削減)している。同社は引き続き、目標達成に向け環境負荷の少ない店舗づくりを進める考えだ。
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