2026年1月12日
東京センチュリー(東京都千代田区)とキューデン・インターナショナル(KIC/福岡県福岡市)は1月7日、三菱重工グループで米国再エネ開発業者のOriden LLCと、Oridenが開発する太陽光発電プロジェクトの100%持分取得に関する契約を締結したと発表した。 持分は、東京センチュリー・KICそれぞれ50%。九電グループにとって米国再エネ事業への出資は2例目で、今回の参画により、海外発電事業の持分出力は約279万kWとなる。
同太陽光発電プロジェクトは、米国ペンシルバニア州に、出力約20MWの太陽光発電所を建設する計画。2026年10月の商業運転開始後は、東京センチュリーとKICが運営を行う。
運転開始から20年間に関しては、フィラデルフィア市の公的機関フィラデルフィアエネルギー局との間で、全発電量の売電契約(PPA)を締結済みで、長期にわたる安定的な収益が見込まれるという。また両社は、「米国インフレ抑制法(IRA)」に基づく税額控除制度を活用し、事業収益性を高めていく計画だ。
米国では、AI活用やデータセンター増設などを理由に、電力需要の拡大が続くと予想されている。2040年までの同国電力需要の年平均成長率は3.4%に達するとの予測もある。こうした状況を受け、太陽光発電をはじめとする再エネの活用は、需要増に対応する有力な解決策とみなされている。
東京センチュリーは、「中期経営計画2027」における成長戦略の中で、欧州・北米を中心とする海外での太陽光や風力発電事業拡大を掲げる。2025年6月には、北米の再エネファンドへの出資および太陽光発電所開発の権益を取得している。同事業の参画により、米国における再エネ事業のさらなる拡大を図る。
KICは、九州電力(福岡県福岡市)の100%子会社で、海外でのエネルギー事業やコンサル事業を展開する。Oridenは、米国ペンシルバニア州に拠点を置き、米国全土で再エネプロジェクトの開発や建設、資金調達、所有、運営を行っている。
東京センチュリーは、KICおよびOridenを擁する三菱重工グループとのパートナーシップを、北米市場での持続的な成長に欠かせない重要なマイルストーンと位置付け、さまざまな連携の可能性を協議していく予定だ。
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2026年1月11日
カーボンインフラメーカーのLinkhola(リンコラ/東京都港区)は1月6日、節水を通じた環境保全に取り組むアースアンドウォーター(同・千代田区)とともに、節水を軸としたカーボンクレジットの方法論開発とクレジット化に向けたプロジェクトを開始したと発表した。同プロジェクトは、日常的な節水というアクションをGHG削減量として定量化し、クレジット化する国内初(Linkhola調べ)の試みとなる。
両社は今回、上水供給・下水処理・水の加温を節約する効果を割り出し、カーボンクレジットとして定量評価を行い、クレジット売買できる方法論を開発する。開発にあたっては、ベースとなるアースアンドウォーターの取り組みとCO2削減証書発行を応用することで、スピードアップを図る。
今回のクレジット創出は、単に節水装置を設置するだけでなく、アースアンドウォーターが提供する水消費マネジメントの仕組みを通じて、水使用量の管理と最適化を行うことが前提となっている。
削減量を科学的に定量化し、信頼性の高い算定根拠を確立して、適切なオペレーションを実現するとともに、削減効果の可視化により、利用者の意識を高め、節水アクションの強化につなげていく。
同プロジェクトのスキームは、人口爆発と産業、都市の発展が著しく、水需要が増大するASEAN諸国において、極めて有効であると、両社は説明する。
両社は今後、日本発の高度な節水技術と信頼性の高い算定方法論をセット展開することで、世界規模での水資源保全と脱炭素化を推進するとしている。
プロジェクト推進に向けては、カーボンクレジットやGHG削減算定評価に造詣の深いPEARカーボンオフセット・イニシアティブ(東京都中央区)代表で、IGESシニアフェロー、理学博士の松尾 直樹氏と連携する。両社は、同氏が開発した節水および節湯に関するGHG削減効果方法論の準用と実装化する方針で、2026年3月のクレジット発行をめどに、方法論化と第1号案件の申請・審査の手続きを進めていく。
Linkholaは現在、民間主導のボランタリークレジット制度の制度オーナーとして、申請、審査、発行までをワンストップで提供する「EARTHSTORY」を運営している。今回の取り組みにおいても、同プラットフォームを活用する。
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