2026年1月9日
太陽生命保険(東京都中央区)は12月26日、ESG投融資の一環として、みずほリース(同・港区)に対し、「太陽生命グリーンローン」を実施したと発表した。
このローンは、太陽生命保険が2024年10月に制定した「太陽生命サステナビリティ・ローン フレームワーク」に基づく取り組みとなる。
グリーンローンとは、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達する際に用いられる融資のこと。資金使途がグリーンプロジェクトに限定されるほか、資金の追跡管理や融資実行後のレポーティングにより透明性が確保されるなどの特徴がある。
太陽生命保険は今回、同融資を通じて調達した資金を、再エネ事業のための資金調達・投資を行うMIRAI POWER1号合同会社(東京都港区)を通じて、複数の太陽光発電プロジェクトに充当する。プロジェクト全体の総出力は229MWを見込む。
なお、同フレームワークは、関連する国内外の原則・ガイドラインへの適合性に関して、第三者評価機関である格付投資情報センター(R&I/東京都千代田区)から第三者意見を取得している。
太陽生命は2007年3月、日本の生命保険会社として初めて「責任投資原則(PRI)」に署名し、環境(E)、社会(S)、企業統治(G)それぞれの課題に配慮しながら、持続可能な社会の実現に向けた資産運用を行っている。
グリーンファイナンスの取り組みでは、2025年10月30日、熊谷組(東京都新宿区)が発行するグリーンボンドへの投資を実施した。
また同年12月27日には、大同生命(大阪府大阪市)とともに、東急不動産ホールディングス(東京都渋谷区)が発行するクライメート/ネイチャー・リンク・ボンドへの投資を決定したと明かした。発行総額は400億円。
東急不動産HDは、サステナビリティ・パフォーマンス目標(SPTs)として、
・2030年度におけるスコープ3(カテゴリ1・2・11)のCO2排出量46.2%削減(2019年度比)
・2030年度に森林保全面積累計3000ha達成
の2つを設定している。
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2026年1月8日
戸田建設(東京都中央区)を代表企業とする五島フローティングウィンドファーム合同会社(長崎県五島市)は1月5日、浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の商用運転を開始した。
同発電所は、「再エネ海域利用法」の規定に基づき、国が指定した促進区域で選定された事業として運転を開始する国内第1号のプロジェクトであり、洋上風力発電の主力電源化に向けた重要な柱と位置付けられている。
「五島洋上ウィンドファーム」は、出力2.1MW・全長176.1m・ローター径80mの風車8基で構成される。商用浮体式洋上風力発電所において、複数の風車を設置するのは国内では初めての取り組みとなる。
また、今回採用された「ハイブリッドスパー型浮体」は、浮体上部に鋼、浮体下部にコンクリートという異なる素材を組み合わせている点に特徴がある。重いコンクリートを底部に配置することで、重心が下がり、荒波や台風などの過酷な気象条件下でも風車が揺れにくく、安定した運用が可能となる。同構造体の実用化は世界初であり、戸田建設が設計から施工までを手がけた。
「五島洋上ウィンドファーム」が立地する長崎県五島市沖は2019年12月27日、「再エネ海域利用法(第8条第1項)」の規定に基づき、「海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域」に指定された。
経産省と国交省は2021年6月に、洋上風力発電事業者として、五島フローティングウィンドファーム合同会社の前身となるコンソーシアムを選定。2022年4月に公募占用計画が認定され、同年8月から海上工事が始まり、今回、商用運転を開始した。
五島フローティングウィンドファーム合同会社は今後、運転管理として地元企業の参加を募る予定で、発電した再エネ電力は、エネルギーの地産地消の観点から、地域の小売電気事業者に優先的に供給する方針だ。
五島フローティングウィンドファーム合同会社の参画企業は、戸田建設のほか、ENEOSリニューアブル・エナジー(東京都港区)、INPEX(同)、関西電力(大阪府大阪市)、大阪ガス(同)、中部電力(愛知県名古屋市)。
【参考】
・資源エネルギー庁―長崎県五島市沖に係る海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域において、五島フローティングウィンドファーム合同会社の浮体式洋上風力発電設備が運転を開始しました
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