2026年5月26日
エンバイオ・ホールディングス(東京都千代田区)は5月18日、長野県において、特別高圧系統用蓄電所に関する土地と一般送配電事業者との系統連系に係る権利を取得したと発表した。
今後、事業化の可能性を検討する。自然エネルギー事業の中期経営計画を達成するための戦略的な選択肢を確保する取り組みと位置付けている。この蓄電所の最大受容電力は30MW。土地・権利引渡日は6月を予定。系統連系予定日は2028年3月。
今回の取り組みは、中長期的な再エネ関連事業の成長機会を見据え、特別高圧系統用蓄電所の開発を目的とする。
エンバイオ・グループでは、太陽光発電をはじめとした再エネの普及に取り組んでいる。一方、再エネの導入拡大に伴い、電力需給の変動を吸収する調整力として、系統用蓄電池の重要性が高まっている。しかし、系統用蓄電所における適地の確保は難易度が上がっており、事業確度の高い案件の確保が重要な課題になっている。
そこで、こうした事業環境を勘案し、蓄電所の系統連系に係る権利と地位、事業対象地の所有権を取得した上で、事業化の可能性を検討する判断を行うこととした。取得先の概要と取得価額は、取得先との守秘義務契約により非開示。今後、事業化の判断、第三者との協業、その他の重要な進展が生じた場合には、速やかに開示する。
エンバイオ・ホールディングスは蓄電池事業へ本格参入するため、2025年8月、蓄電池メーカーのNEXTES(東京都世田谷区)と合弁で、エンバイオ・ネクテス(同・千代田区)を設立。エンバイオ・ネクテスでは、グループ内の技術を活用して、再エネ事業に加え、地域の電力網と連携する系統蓄電所の開発・建設を進めている。
エンバイオ・グループは、かつて工場や産業施設が存在していた土地(ブラウンフィールド)に対し、土壌汚染などの課題を調査・浄化しきた。エンバイオ・ネクテスは、不動産部門と連携して、ブラウンフィールドを活用して用地を確保し、蓄電池事業と連携することも意図している。
エンバイオ・グループは5月15日、事業環境の変化と収益構造の進化を踏まえ、足元の経営環境と今後の成長戦略を再検討し、新たに「中期経営計画2030」を策定・公表した。この計画は、2027年3月期から2031年3月期までの5カ所を計画期間とする。
たとえば、自然エネルギー事業では「中期経営計画2026」で掲げた太陽光発電所総発電量100MWの目標を達成している。そこで、主要3事業を以下のように見直し、発展させることとしている。
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2026年5月25日
静岡県と電気通信大学は4月27日、ぺロブスカイト太陽電池を封入した「吊り橋型円筒形太陽電池モジュール」を茶畑などの急峻な斜面に設置するソーラーシェアリング事業の実証実験を開始したと発表した。実証では、発電量の計測および茶の成長評価を行う。期間は2027年3月まで。
今回の事業で利用する、吊り橋型円筒形太陽電池モジュールは、薄く柔軟なペロブスカイト太陽電池シートを円筒状に封入した構造を採用している。
この構造により、太陽の位置に依存せず、1日を通じて発電量が多く、安定した発電が可能となる。
また、複数の円筒形太陽電池を並列配置しているため、電池間を太陽光や風が通過し、下部で栽培される茶葉に適した光環境および通風を確保できる。
さらに、吊り橋型のモジュール構成とすることで風を受け流し、強固な架台の設置・撤去工事を不要とする。そのため、地盤が柔らかく傾斜の大きい茶畑にも設置が可能である。
実証は、静岡県菊川市の「農林技術研究所茶葉研究センター」内の茶畑で実施。使用機器には、沼津市に拠点を置く矢崎エナジーシステム(東京都港区)の配線技術を採用した。今後は、実証結果を踏まえ、静岡県内の企業との連携を広げ、同モジュールに基づく本格的なソーラーシェアリング事業への展開を目指す。
営農型太陽光発電システムが抱える課題解決に向け、軽量なペロブスカイト太陽電池に着目した新たな施工手法の確立が進んでいる。積水化学工業(東京都港区)とTERRA(千葉県匝瑳市)は、水田を含む全国各地の圃場への展開を視野に入れる。
両社は2024年8月、匝瑳市において、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用した営農型太陽光発電の実証実験を開始。実証では、レンズ型モジュールの曲面上に設置した際の発電効率の測定に加え、予測値と実測値の比較、さらに設備下で栽培する農作物への影響などについてデータを取得した。
2025年には、当時の環境大臣である浅尾 慶一郎氏が実証地を訪問。農地の有効活用と再エネ導入を両立する先進的な取り組みとして評価した。2026年3月には、匝瑳市で得られた知見を踏まえ、千葉大学柏の葉キャンパスで、水田を活用した営農型発電の実証を新たに開始している。
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