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2025年10月13日

「ペラペラ太陽光」瓦タイプ発売、神社仏閣や景観建築に 日本瓦規格も開発中

ティーエスピー(広島県広島市)は10月8日、建材一体型の瓦型太陽光パネル「ペラペラ太陽光(瓦)」を新たに発売したと発表した。和瓦の意匠性と再エネ活用を両立する製品で、これまで設置が難しかった神社仏閣や景観調和が求められる建築物などでの導入を推進する。

 

専用両面テープで設置、架台が不要の「ペラペラ太陽光」

新製品は、1枚当たりの出力が最大50W(46W、48W、50Wの3タイプ)で、発電効率は最大23.8%(単結晶シリコン/N型TOPCon)。

設置方法は、既存製品と同様に、両面テープメーカーとのコラボによる専用両面テープで固定する工法が用いられる。架台が不要で、従来の瓦のようにビスや釘で固定する必要がないため、木部への負担や雨漏りのリスクを軽減しつつ、スピーディな施工が可能だという。

サイズは一般的な和瓦2枚分(685×420mm)、重量は5.5kg。和瓦のような外観・風合いと、高い発電性能を両立させた。同社によると、戸建住宅だけでなく、景観規制などで再エネ導入が困難な神社仏閣や歴史的建築物の屋根にも違和感なく導入できるとしている。カラーは黒・灰・赤・金の4色で展開。

現行モデルは、中国住宅向けのサイズだが、日本の瓦規格に適したサイズへの調整モデルを開発中で、今後、日本の住宅屋根へのフィット感をさらに高め、施工性と景観性の両立を目指す考えだ。

 

既存製品は重塩害地域対応

同社がこれまでに展開してきた法人向け自家消費型太陽光パネル「ペラペラ太陽光」(210W〜560W)は、一般的な太陽光パネルに比べ、重さが1/4程度(最軽量モデル:2.87kg/㎡〜)。厚さは3mmで、クリアファイルのように曲がる特長を持つ。

両面テープで設置するため、壁面にも設置可能で、カーポート、ビニールハウス、体育館のR屋根など、さまざまな形状の屋根にも対応する。

海岸から50メートル以上離れており、直接しぶきがかからない場所であれば、重塩害地域でも発電保証がつくという。

 

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2025年10月12日

石油資源開発、北海道苫小牧市で106MWhの蓄電所開発 2027年秋稼働

石油資源開発(JAPEX/東京都千代田区)は10月6日、北海道苫小牧市にある北海道事業所構内に、系統用蓄電池設備「JAPEX苫小牧蓄電所」を設置すると発表した。パワコンの出力は20MW、容量は約106MWh。運用開始は2027年秋を予定している。

 

JAPEX初の特別高圧蓄電所

同蓄電所は、8月1日に営業運転を開始した「JAPEX美浜蓄電所」(千葉県千葉市)に続く2カ所目の蓄電所で、JAPEXとして初めての特別高圧蓄電所となる。

営業運転開始後は、同社これまで電力事業で構築してきた体制や培ったノウハウを活かし、蓄電所の運営・管理や電力卸市場・需給調整市場・容量市場の3市場での取引を通じて、電力の安定供給を実現する。

 

パワーエックス社製系統用蓄電システム採用、EPCはKCCSが担当

今回の蓄電所は、パワーエックス(東京都港区)製系統用蓄電システム「Mega Power 2700A」合計39台を採用している。また、EPC(設計・調達・建設)業務は、京セラグループで太陽光発電事業を展開する京セラコミュニケーションシステム(KCCS/京都府京都市)が担う。

なお、同事業は、資源エネルギー庁の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択されている。

 

系統用蓄電池を活用し、再エネの出力変動を補完

再エネの導入拡大が進む中、電力の需給バランスを保つことが大きな課題となっている。この課題解決策として注目されているのが系統用蓄電池である。

太陽光や風力などは、気候条件によって左右される変動性を持つ。そのため、これらのエネルギーの出力変動を補完できる調整力を提供し、電力系統の安定化に寄与できる系統用蓄電池の重要性が高まっている。

 

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