2023年8月22日
三菱重工業(東京都千代田区)は8月17日、カナダ・アルバータ州エドモントンの既設セメントプラントにおいて、小型CO2回収装置を活用したCO2回収実証試験を本格的に開始したと発表した。この取り組みは、独セメントメーカー大手のハイデルベルク・マテリアルズと共同で実施する。
異なる排ガス性状などを検証
この実証試験では、三菱重工業が関西電力(大阪府大阪市)と共同開発した独自のCO2回収技術「Advanced KM CDR ProcessTM」と、CO2吸収液「KS-21TM 」を採用した、小型CO2回収装置「CO2MPACTTM (コンパクト)」を用いて、異なる排ガス性状や多岐にわたるプラント運転モードに対する各種検証を行う。
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2023年8月21日
日東精工(京都府綾部市)は8月10日、ナノセラミック分離膜技術を有するイーセップ(同・相楽郡)と協業を開始すると発表した。両社は今後、日東精工のプラント製作・流体制御・防爆技術と、イーセップのナノセラミック分離膜技術を組み合わせ、「有機溶剤リサイクル回収装置」の開発を目指す。
リサイクル回収時のCO2削減に貢献する新製品
一般的に有機溶剤は使用後、焼却工程などにより廃棄処理または蒸留工程を経てリサイクル回収される。現在、有機溶剤のリサイクル回収量は約20%程度といわれており、残る80%は廃液となる。また、焼却工程および蒸留工程では大量のエネルギーを消費するため、リサイクル回収時のCO2排出量の削減が課題となっている。
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