2025年10月23日
シャープエネルギーソリューション(大阪府八尾市)は10月20日より、中部電力ミライズ(愛知県名古屋市)と共同で、蓄電池とエコキュートを協調制御するデマンドレスポンス(DR)の実証を開始すると発表した。複数の機器を組み合わせた効果的なDR制御を実証する。期間は、2026年9月30日までの予定。
シャープエネルギーソリューションは、中部電力ミライズが提供する再エネの利用拡大を目的としたDRサービス「NACHARGE Link(ネイチャージリンク)」において、蓄電池のリアルタイム遠隔制御機能を、2023年9月より提供開始した。同サービスでは、シャープのクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」を通じて、顧客が所有する家庭用蓄電池を、中部電力ミライズのDR依頼の時間帯に合わせて充放電制御する。
今回の実証では、複数の機器を組み合わせた効果的なDR制御の実現に向け、「シャープ製蓄電池」と「COCORO ENERGYと接続できるエコキュート」のリモート制御を共同で行い、以下の検証を行う。
・蓄電池とエコキュートの協調制御による調整力創出量
・「COCORO ENERGY」の電力予測を活用した制御計画の策定
・電力調達コストの削減効果などの経済性
「COCORO ENERGY」が予測した、家庭ごとの太陽光による発電量や宅内消費電力量を中部電力ミライズに共有し、蓄電池とエコキュートを組み合わせたDR制御計画策定を支援する。また、同社が策定したDR制御計画に基づく対象機器の制御を行い、調整力の創出効果と機器動作を検証する。
実証参加者は、シャープ製蓄電池システムおよび「COCORO ENERGY」と連携可能なエコキュートの遠隔制御に協力可能な顧客。中部電力ミライズの実施するモニター公募で採択される。
同実証を通じて得られた知見をもとに、シャープエネルギーソリューションは蓄電池とエコキュートを組み合わせた効率的なDR制御の早期実用化に貢献する。
記事内容へ
2025年10月22日
アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都港区)とCPower(旧・第二電力/同・品川区)は10月17日、オンサイトPPA事業に関する基本合意を締結し、協業を開始したと発表した。両社が保有する再エネ事業の技術力と事業基盤を活かし、年間10MW以上、3年間で30MWの再エネ導入を目指す。
CPowerは、太陽光発電所の開発など再エネ事業に特化した企業。10月1日に、これまでの「第二電力」から社名を改めるとともに、長州産業(山口県山陽小野田市)の100%子会社として新体制をスタートした。自社での設備設計、施工、O&Mまでの一貫した体制を強みにオンサイトPPA、オフサイトPPAにおける太陽光発電設備の開発に取り組む。
アイ・グリッドは、独自の解析技術によるAIプラットフォームを用いた余剰電力の活用、サービス展開を強みとする。
今回の協業では、PPA向けファイナンススキームを提供し、迅速で屋根スペースを最大限に活用した太陽光PPA開発を実現する考えだ。
両社は、屋根置き型太陽光の開発実績でアイ・グリッドが1240施設・305MW、CPowerが2200施設・208MW(FIT案件を含む)を有しており、これらのスケールメリットを活かし、オンサイトPPA事業でのシナジー効果の最大化を図る。
気候危機が深刻化する中、再エネの導入拡大は、企業や自治体にとって急務である。両社は今後、再エネ分野において双方が有する技術力と事業基盤、両社の強みを組み合わせ、再エネの普及拡大と事業展開を加速させる。
アイグリッドは7月、太陽光を設置できない事業者を対象として電力シェアリングサービスを開始した。オンサイトPPA事業による余剰電力を集約し、他施設に供給するサービスで、自家消費分以上に生み出した再エネを、地域の別の施設に供給し、エネルギーの地産地消サイクルを推進する。
記事内容へ