2023年4月2日
カネカ(東京都港区)は3月28日、同社が開発した結晶シリコン太陽電池(ヘテロ接合バックコンタクト型)が、トヨタ自動車(愛知県豊田市)が同月15日に販売を開始した「新型プリウスPHEV」のルーフガラス部分に採用されたと発表した。
採用された製品は、 世界最高水準の変換効率26.7%を達成(カネカ調べ)した結晶シリコン太陽電池技術を用いている。表面に配線のない「バックコンタクト構造」で自動車用ガラスに近い意匠性を実現した。さらに曲面上の設計による自動車ボディへの装着が可能になった点が評価され、トヨタbZ4Xに続き、同社の太陽電池が採用されることとなった。
カネカは、今後も走行距離の延長やCO2削減に貢献するソリューションとして、車載用太陽電池の提案を引き続き強化する。建物のZEH・ZEB化への寄与など幅広い用途での太陽電池の普及を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するとしている。
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2023年4月1日
積水化学工業(大阪府大阪市)とJERA(東京都中央区)は3月27日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を火力発電所に設置するための共同実証実験を開始したと発表した。
2025年以降にフィルム型太陽電池を大規模設置へ。現在、JERAが保有する26カ所の火力発電所はすべて沿岸部にあり、太陽光発電設備を設置するためには耐塩害性が必要になる。今回、両社は、横須賀火力発電所(神奈川県横須賀市)と鹿島火力発電所(茨城県神栖市)構内にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、耐塩害性能・防汚性能・発電性能を実証する。火力発電所を対象とした同太陽電池の実証試験は、日本では初めての取り組みとなる。
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