2025年11月28日
Looop(東京都台東区)は11月25日、20~60代の男女を対象に「天気と電気のつながり」に関する調査を実施した結果を発表した。
この調査では、需給バランスを保つために発電量を抑制する「出力制御」と「晴れた昼間は電気が安くなる」傾向について7割以上が「知らない」と回答。一方で、7割以上が「晴れの日に電気代が安くなるサービスを利用したい」と回答した。
電気には市場(日本卸電力取引所 スポット市場)が存在し、需給バランスや天候などさまざまな要素によりその価格が変動する。特に近年は太陽光発電の普及により、晴天の昼間には発電量が需要を上回り、発電量を抑制する「出力制御」という社会問題も発生している。
今回、暖房器具の使用が増える冬を目前に控え、電気代意識が高まる中、「天気と電気のつながり」に関する生活者の意識や、「出力制御」・「晴れ割」の認知度を探る調査を実施した。その結果、天気と電気との関係性はまだまだ知られていないことがわかった。「出力制御」や「晴れの日に電気が安くなる傾向がある」という事実は、再エネの有効活用のためにも、正しい理解の促進と情報提供をする必要性があるとレポートしている。
調査結果の概要は以下の通り。
はじめに、「『天気』をどの程度チェックしているか?」と質問したところ、「ほぼ毎日」と回答した方の割合は67.4%で、「週に数回程度」も含めると9割近くの人が日常的に天気をチェックする習慣があることが伺えた。
続いて「『電気代』をどの程度チェックしているか?」と質問したところ、「チェックしない」と「月に1回程度」を合わせると8割近くの人が電気代をチェックする習慣がなく、天気とは反対に、電気代を頻繁に確認する習慣のある人は少ないことがわかった。
「天気が『晴れ』だった場合、どのようなことを思うか?」と質問したところ、「洗濯物がよく乾く」(64.2%)、「外出したくなる」(36.5%)、「気持ちが前向きになる」(24.1%)が上位にあがった。一方で、「電気代を削減できそう」と回答した人は4.3%と少なかった。
「晴れた昼間に太陽光発電由来の電気が余って捨てられてしまうため発電量を抑える『出力制御』という問題を知っているか?」との質問に、65.5%が「知らない」と回答、また、「太陽光発電の普及により、電力の市場において、晴れた昼間の電気が安くなる傾向にあることを知っているか?」との質問に、73.9%が「知らない」と回答した。
「晴れの日に電気代が安くなるサービスがあった場合、利用したいと思うか?」と質問したところ、「非常に思う」(21.5%)、「やや思う」(48.8%)を合わせ、約7割が前向きな回答を示した。
今回の調査は、10月31日~11月4日にインターネット調査で実施した。調査人数は1019人、調査回答時に20~60代の男女と回答したモニターを対象とした。
なお、調査を行ったLooopは、電気を使う時間帯を変える「ピークシフト」という新しい電気の使い方を提案している。7月には、天気と連動した電気代割引「晴れ割」を実施。今回、電気の需要が高まる年末年始の時期にあわせて、11月21日より第2弾の募集を開始した。
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2025年11月27日
名古屋電機工業(愛知県あま市)は12月から、福岡県内で、道路情報板および道路監視カメラにカルコパイライト太陽電池を活用した実証実験を順次開始する。発電性能の評価とともに、将来的な設備のオフグリッド化を念頭に、実用性を検証する。
同実証では、福岡県大牟田市・京都郡みやこ町・八女市の県内3カ所に設置されている道路情報板・道路監視カメラに、PXP(神奈川県相模原市)製のカルコパイライト太陽電池を設置し、発電量や耐久性、実運用における効果を検証する。
また、同実証は、当該設備の外部電源に依存しない独立電源化(オフグリッド化)を目的としており、単なる発電性能の評価にとどまらず、電源インフラが限定的な場所での使用や、災害など電力供給が断絶された状況を想定し、道路設備が自立的に稼働できるかなども検討する予定。
同実証は、福岡県「ペロブスカイト太陽電池等実証事業補助金」に採択されており、実証の成果は、2026年3月までに結果をとりまとめ報告を行う。また同社は補助金事業の期間終了後も開発や検証を継続し、実用化を目指す方針。
同補助金事業では、同社のほか、九電みらいエナジー(福岡県福岡市)の福岡空港国際線ターミナルビル屋根にカルコパイライト太陽電池を設置する実証や、九州旅客鉄道(JR九州/同)の「博多駅ホーム屋根におけるペロブスカイト太陽電池の発電実証実験」がある。
名古屋電機工業は現在、ペロブスカイトとカルコパイライトを組み合わせた、タンデム型太陽電池の技術検証を進めている。今後は、今回の実証で得た基礎データを、同技術の実用化に活用するとしている。
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