2023年2月15日
NTTデータ(東京都江東区)と積水化学工業(大阪府大阪市)は2月13日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した、国内で初めての実証実験を4月から共同で開始すると発表した。NTTデータを含め都心のデータセンターでは、設置場所が限られていることなどから一般的に太陽光パネルの導入が進んでいない。そこで、軽量で設置場所への制約が少ない、積水化学工業が開発したフィルム型ペロブスカイト太陽電池を採用し、外壁面への設置手法や発電効率について実証を行うこととした。
実証は2つのフェーズで実施する。フェーズ1(4月頃~2024年3月頃)では、外壁への設置時の課題抽出を目的として、積水化学工業の開発研究所(大阪府島本町)外壁に小面積を設置。風圧力含めた構造安全性を確保した設置方法を確認する。フェーズ2(2024年4月頃~2025年3月頃)では、NTT品川TWINSデータ棟(東京都港区)の外壁に設置し、都心部での垂直面における発電効率や、発電した再エネの建物内利用の実用性を検証する。
記事内容へ
2023年2月14日
東急(東京都渋谷区)は2月9日、東急電鉄(同)、桐蔭学園(神奈川県横浜市)、横浜市と共に、東急田園都市線「青葉台」駅において、次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の先行実証実験を実施すると発表した。
ペロブスカイト太陽電池は、桐蔭学園・桐蔭横浜大学特任教授 宮坂力氏が開発した、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造の材料を用いた次世代の太陽電池だ。従来のシリコン型太陽電池と比べると、「薄くて軽く、曲げられる」「塗って乾かす印刷技術で作製できる」「原料の多くが国内で調達可能」「弱い光(曇天、雨天、屋内)でも発電できる」などの特徴を有する。そのため、様々な用途への展開が期待されている。
記事内容へ