2026年8月6日
TBS Green Transformation(TBS GX/東京都港区)は7月26日、動画配信サービス「U-NEXT」で配信されたドラマ「ドラム ―VIVANT THE ORIGIN STORY―」を、農地で生み出された自家創出の再エネの一部を活用して制作したと発表した。
このドラマとコラボし、ドラマ作りにおける脱炭素の取り組みを「#感動発電」として対外的に発信していく。
「ドラム ―VIVANT THE ORIGIN STORY―」は、第2シーズンがスタートするテレビドラマ「VIVANT」のサイドストーリーとして制作された。
TBS GXは、「ストーリー性のある発電所の建設」を通じ、農業などが抱える社会課題を解決しながら、再エネを作りだす営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)を推進している。TBSグループのコンテンツ制作拠点である緑山スタジオ(神奈川県横浜市)では、6月から、UPDATER(東京都世田谷区)の再エネ電力小売事業を通じて、福島県矢吹町の牧草地の上で発電した電力の供給を開始した。6月に緑山スタジオにて撮影がおこなわれた同作の制作にあたっては、この電力が一部使われた。
同作を支える電力が生み出されたのは、福島県矢吹町にある農地(牧草地)で、この発電所では、太陽光パネルの下では牧草が育ち、その牧草を食べて牛が育つなど、農業・畜産・再生可能エネルギーが共存する循環型の営農モデルが形成されている。この取り組みを、背景にある感動も一緒に「#感動発電」として発信していくこととしている。
具体的には、この発電所では、アニマルウェルフェア(動物福祉)に考慮した牛の放牧が行われ、夏の炎天下では、太陽光パネルが作る日陰が牛たちを暑さから守る重要な役割を果たしている。また、広々としたパネルの下で牛が歩き回って運動することで足腰や骨格が柔軟になり、自然分娩の成功率が向上するなど、牛の健康と新しい命の誕生にもつながっている。さらに、牛が自由に歩き回ることで、土地が自然と耕される効果や、尿による窒素供給などにより、耕作放棄地の再生や土壌改良に大きく寄与する。
この発電所は、UPDATERが2022年から地域関係者とともに開発を進めてきたものだ。長年耕作放棄地となっていた農地を活用し、営農パートナーであるアグロエコロジー(栃木県芳賀郡芳賀町)とともに、牧草栽培や放牧など地域の農業と両立する発電所として整備してきた。
TBS GXは、TBSグループの脱炭素を推進するため、TBSホールディングス(東京都港区)とUPDATER(同・世田谷区)が6月に共同で設立した。営農型太陽光発電所などを建設していく発電事業、第三者からの再エネ調達事業、そしてグループ各社への脱炭素支援事業を展開する。将来的には、グループ外への事業展開も検討していく。まずは、緑山スタジオに対し、再エネ供給を進め、「世界に通用するサステナブル・スタジオ」へ歩みを加速させていく。
TBS GXは2025年10月、UPDATERと協働のもと、初の「営農型太陽光発電所」の建設地2件を決定したことを発表している。1号案件は栃木県塩谷町、2号案件は栃木県さくら市に位置しており、発電規模はともに114.835kW、2026年秋頃の完成と稼働開始を予定している。発電所完成後は、UPDATERの再エネ電力小売事業を通じて、自前の再エネとして緑山スタジオへ供給する予定。
2つの建設地は、アグロエコロジーが耕作を担う農地で、同社は栽培期間中、農薬や化学肥料、除草剤を使用しない徹底した有機農法を実践している。しかし、有機農法には多くの手間とコストが伴う。そこでアグロエコロジーは営農型太陽光発電を積極的に活用し、安定した収入源を確保、農業の持続可能性を高めている。
TBS GXはアグロエコロジーの耕作地の上を借りて太陽光パネルを設置し、発電事業を行う。TBS GXは、その対価をアグロエコロジーに継続的に支払っていく。これによりグループに必要な再エネを生み出すだけでなく、今後の有機農法を支える若手就農者の経済的な支援、安心・安全な作物の普及、耕作放棄地の削減など農業課題の解決にも貢献していく。
発電所の建設にあたっては、主案件選定、開発・施工管理などでUPDATERと協働し、環境との調和を大切にしながら、社会から存在を期待され、さらにコンテンツとしても発信できる「ストーリー性のある発電所」をつくることを目指している。
記事内容へ





2026.08.06
TBS Green Transformation(TBS GX/東京都港区)は7月26日、動画配信サービス「U-NEXT」で配信されたドラマ「ドラム ―VIVANT THE ORIGIN STORY―」を、農地で生み出さ…続きを読む
2026.08.05
東京都は7月23日、「次世代再生可能エネルギー技術社会実装推進事業」の2026年度採択事業として、カルコパイライト太陽電池や、「フラクタル型」の太陽光発電設備、バイオガス発電設備に関する3件の実証事業を採択した。 &nb…続きを読む
2026.08.04
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は7月21日、容量市場「長期脱炭素電源オークション(応札年度:2026年度)」について、募集要綱案と容量確保契約約款案を公表し、意見募集を開始した。 今回の改定は、第3回オークション(…続きを読む