2026年8月21日
アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都港区)は7月29日、東京証券取引所グロース市場へ新規上場した。今回の上場で調達した資金は、設備投資やシステム開発、人材採用などに充て、事業基盤の強化を図る。
同社は「グリーンエネルギーがめぐる世界をつくる」をミッションに掲げ、初期投資不要で太陽光発電設備を導入できるオンサイトPPAサービスを展開している。単に太陽光発電設備を導入するだけでなく、施設で使い切れない余剰電力を他の需要家へ供給する「余剰電力循環モデル」を構築している。
事業の柱は、企業向けGXソリューション事業とエナジートレーディング事業。GXソリューション事業では、オンサイトPPAに加え、蓄電池やEV、エネルギーマネジメントシステム(EMS)など分散型エネルギー資源(DER)を組み合わせたエネルギープラットフォームを提供する。エナジートレーディング事業では、余剰電力を含む再エネ電力の供給や法人・家庭向け電力小売、電力取引を手がけ、発電から需給管理、電力供給までを一体的に展開している。
新規公開に伴い提出した有価証券届出書によると、調達資金は第三者割当増資を含め最大約27.7億円。このうち約24.1億円をPPAサービス拡大に向けた設備投資に加え、各種商材・プラットフォームの機能強化や新規商材のシステム開発、基幹システム導入などに充当する。
また約3.6億円を人材採用・教育研修や業務改善に向けた外部コンサルティング費用に充て、事業拡大を支える運営体制の強化を進める。
アイ・グリッド・ソリューションズは現在、中国銀行グループと資本・事業の両面で関係を築いている。ちゅうぎんキャピタルパートナーズ(岡山県岡山市)が運営する「ちゅうぎんインパクトファンド」および「ちゅうぎんインフィニティファンド2号」は、アイ・グリッド・ソリューションズの投資先である。
事業面では、2023年にグループ会社のちゅうぎんエナジー(岡山県岡山市)と、太陽光PPA事業に関する業務提携を締結。同提携を通じて、地域のスーパーマーケットやドラッグストア、工場、公共施設などへのオンサイトPPAの展開を進めるとともに、アイ・グリッドが培ってきたPPA事業やGXソリューションのノウハウを活用し、中国地方を中心とした地域の脱炭素化に取り組んでいる。
今回の上場により、中国銀行グループとは事業面での協業に加え、資本面でも関係を深める。同社は引き続き事業強化を進め、企業や地域の脱炭素化に貢献するGXソリューションの拡充を図る。
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