2026年9月6日
九州旅客鉄道(JR九州/福岡県福岡市)は8月20日、九州電力(同)などとともに、オフサイトPPAの仕組みを活用し、九州新幹線鹿児島ルートの運転用電力として、再エネ由来の電気を供給する取り組みを開始すると発表した。
取り組みに参加するのは、JR九州、九州電力のほか、エンバイオ・ホールディングス(EBH/東京都千代田区)、芙蓉総合リース(同)、シーアールイー(CRE/同・港区)の5社。CREが開発・運営する物流施設の屋根上に設置した太陽光発電設備で発電した電気を、九州電力を通じて九州新幹線鹿児島ルートへ供給する。
今回の取り組みに伴い、JR九州、九州電力、EBHと芙蓉総合リースが共同出資する合同会社の3社は、オフサイトPPAに基づく再エネ電気の供給契約を締結した。
太陽光発電設備は、福岡県と佐賀県に位置する物流施設の屋根上に設置。発電設備の出力は合計約8000kW、年間発電量は約980万kWhを見込む。これにより、年間約4600tのCO2排出量(一般家庭約1800世帯分の年間電力使用量に相当)を削減できる。再エネ供給は、2027年8月から順次開始する。
今回の共同事業では、CREが開発・運営する物流施設「LogiSquare(ロジスクエア)」などの屋根上を設置場所として活用する。発電した電気は、一般送配電網を介し、小売電気事業者である九州電力を通じてJR九州へ供給。物流施設で発電した再エネ電気を、新幹線の運転用電力の一部に充てる仕組みだ。
CREは、開発する物流施設にLED照明や人感センサー、節水型衛生器具などを採用するほか、2021年にはEBHと新会社を設立新会社を設立。屋根上への太陽光発電設備の設置とグリーン電力の創出を進めている。
EBHと共同出資する合同会社を通じてPPA事業に参画する芙蓉総合リースは、中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」でエネルギー環境を成長ドライバーの一つに位置付け、PPA事業や省エネ分野での協業を進めている。
JR九州は2025年2月に策定した「JR九州グループ環境ビジョン2050」で、2035年度のGHG排出量を2023年度比で60%削減する中間目標を掲げている。2050年までにGHG排出量の実質ゼロを目指す方針だ。
これまでもオフサイトPPAにより、グループの駅や事務所などに再エネ100%由来の電気を導入する取り組みを行ってきたが、新幹線の運転用電力への導入は同社にとって初めてとなる。太陽光発電設備を物流施設の屋根上に設置し、発電した電力を系統経由で新幹線の運転用電力に活用することで、再エネ調達手段の拡大につなげる。
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