2025年6月15日
関西電力(大阪府大阪市)は5月28日、蓄電所(系統用蓄電池)の開発から運営までをワンストップで支援するサービス「カン-denchi」の提供を開始したと発表した。
蓄電所事業への参画を検討する全国(沖縄、離島を除く)の事業者を対象に、 蓄電所の事業化検討から開発、資金調達、運営まで包括的にサポートするサービスで、関西電力グループの各企業の強みを活用する。
電力系統に直接接続されている大規模な蓄電所は、系統用蓄電池とも呼ばれ、充電・放電を行うことで、電力の安定供給や再エネの導入拡大に貢献する。
今回、関西電力が提供するサービスは、蓄電所事業に参画する際、開発計画、立地選定をはじめとした事業計画の策定や電力市場での運用等など同社が蓄電所プロジェクトの全体マネジメントを行い、蓄電所事業への参画をサポートする。
同社によると、この支援サービスは、以下のような特長があるという。
このサービスでは、グループの電力事業を通じて培った知見やノウハウ、エネルギー関連 を中心に事業パートナーとの幅広いネットワークも活用するという。
同サービスにおける同社グループ各社の役割は、以下の通り。
同社は、新たなサービスで蓄電所事業に参入したい企業の「遊休地を活用したい」「ゼロカーボンに貢献したい」「興味はあるがやり方が分からない」といった要望に対応すると同時に、新たな蓄電所事業向けソリューションの提供を通じて、国内の蓄電所導入拡大に貢献していく考えだ。
なお、不動産事業やエネルギー事業を手掛けるデベロップ(千葉県市川市)がこのサービスに賛同し、今後、土地を賃借して蓄電所の開発を進める予定であることも公表した。
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