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兵庫県姫路市で48MWhの蓄電所が稼働 出光興産・レノバらが参画

2025年10月19日

出光興産(東京都千代田区)は10月10日、三井住友ファイナンス&リース(SMFL/同)、長瀬産業(同)、レノバ(同・中央区)と共同開発した兵庫県姫路市の「姫路蓄電所」が運転を開始したと発表した。出光興産兵庫製油所跡地の遊休地約2900m2に、出力15MW・容量48MWhの蓄電システムを設置した。

 

送配電系統に連携し、電力需給バランスを調整

同蓄電所は、送配電系統に直接連携し運用する。時間帯に応じて電力を充放電することで電力需給バランスを調整。また、電力の需給バランスをリアルタイムで調整する需給調整市場や将来の発電供給力を予め確保する容量市場を活用することで、系統用蓄電池を活用した電力事業における収益モデルの確立を目指すという。

 

出光興産は蓄電所の運用、電力市場での取引などを担当

出光興産ら4社が出資した事業会社の姫路蓄電所(兵庫県姫路市)が事業主体に、SMFLみらいパートナーズがプロジェクトファイナンスを組成した。出資比率は、出光興産51%、レノバ22%、長瀬産業22%、SMFL みらいパートナーズ5%。

運転開始後、出光興産は蓄電所の運用、電力市場での取引およびメンテナンスを、蓄電所のエンジニアリング全般、資金調達と合同会社の運営を担う。長瀬産業は、蓄電池関連のエンジニアリングサポートを行う。

出光興産は、「これまで培った電力・再エネ事業のノウハウや人材を活用し、蓄電池を用いたビジネスの収益モデルの構築を図る」とコメント。レノバは、同事業を中期経営計画に掲げる「2030年までに設備容量5.0GW」という目標達成に向けた重要な第一歩と位置付けており、今後も開発を加速させ、再エネの普及と電力系統の安定化に貢献していく。

 

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