2025年4月21日
企業のオープンイノベーションや新規事業開発を支援するゼロワンブースター(東京都千代田区)は4月7日、波力発電装置に関する実証実験を実施し、海洋の波エネルギーを利用してクリーンエネルギーを生成することに成功したと発表した。実証では、Yellow Duck(兵庫県神戸市)が開発した波力発電設備を港湾施設に設置し、発電量や稼働時間などを検証した。
この取り組みは、海洋再生可能エネルギーの有効性確認と実用化に向けた課題抽出を目的としたもので、2社のほか、日本海ガス絆ホールディングス(富山県富山市)、同子会社の日本海ラボ(同)が参画した。
実証は、富山県土木部港湾課および富山新港管理局の承諾・許可を経て、同県射水市にある伏木富山港新湊地区で、2024年12月12日〜14日の3日間に行った。
その結果、太陽光発電の出力が低下する雨天・曇天時および夜間にも発電することから、波力は天候や時間帯における変動を補完する新たな再エネ電源として期待できることを確認したという。
実証における各社の役割は以下の通り。
Yellow Duckは2024年度に伏木富山港・博多漁港・大阪南港での実証実験を行い、シードステージの技術開発が完了した。今後は、沖合での運用に向けた「浮体型波力発電装置」の開発を進める。
日本海ガス絆HDは、北陸地域への新たな価値提供を目的とした事業創造プログラム「NGAS-Accelerator Program」を主催し、スタートアップ企業との共創を進めている。日本海ラボとゼロワンブースターは運営として参加、Yellow Duckは採択企業の1社である。
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