2025年3月28日
安藤ハザマ(東京都港区)は3月12日、同社が主幹事を務めるCPコンクリートコンソーシアム(CPCC)が、清掃工場排ガスから回収されたCO2をコンクリートに固定する実証を行い、その成果を発表した。実証では43kg/m3のCO2を固定できたという。
実証は、東京二十三区清掃一部事務組合が管理運営する東京都板橋区の「板橋清掃工場」で行われた。具体的には、日鉄エンジニアリング(東京都品川区)が独自開発した可搬式のCO2回収装置「m-ESCAP」を用いて分離回収したCO2を、CPCCが製作したコンクリートブロックに固定した。
また、このコンクリートブロックはCCUの社会実装に向けた価値のある取り組みであるとし、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオン内に設置するベンチに使用する。
CPCCはこれまでも、コンクリートへのCO2吸収固定に向けてさまざまな取り組みを行っている。今回は、バイオマス由来の削減に焦点を当て、両者に協力を依頼し実現した。
なお、CPCCが実施している「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」および日鉄エンジニアリングが実施している「CO2分離・回収を前提としたCN型廃棄物焼却処理全体システムの開発」はそれぞれ新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択されている。
記事内容へ
2025.04.23
パナソニック 空質空調社(東京都港区)は4月16日、日本初(同社調べ)となる直流電源を主とした業務用空調機を実用化したと発表した。太陽光発電や蓄電池から直流で出力された電力を空調機で使用する。 変換時のロス…続きを読む
2025.04.22
関西電力(大阪府大阪市)は4月1日から、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場へ太陽光発電、水力発電、原子力発電、水素発電を組み合わせたゼロカーボン電力の供給を開始した。 非化石証書などの活用に加えて、太陽光発…続きを読む
2025.04.21
企業のオープンイノベーションや新規事業開発を支援するゼロワンブースター(東京都千代田区)は4月7日、波力発電装置に関する実証実験を実施し、海洋の波エネルギーを利用してクリーンエネルギーを生成することに成功したと発表した。…続きを読む