2017年9月8日
災害時の電源スポットなどとして活用しようと、和歌山県有田川町は、電線に頼らない独立型の電源(オフグリッド)型発電システムの設置事業をスタートした。太陽光パネルで発電し、災害時に停電した場合にも、ラジオや携帯電話の充電などが利用できるという。再生可能エネルギーで発電した電力の地産地消に向けた取り組みとしても注目されており、町の担当者は「中山間地の防災対策に結び付くはず」と期待を寄せている。
有田川上流にある二川ダムで未利用だったエネルギーを利用しようと町が建設した町営二川小水力発電所の売電収入(昨年度約5千万円)などが「循環型社会の構築と自然エネルギー推進基金」として積み立てられている。
これを資金源に、今年度は実証実験としてオフグリッド型太陽光発電設備を消防団の倉庫とごみ集積場の計3カ所に設置した。日中に太陽光発電で蓄電し、日没後は街灯をともす。災害時にはAMラジオや携帯電話の充電などが利用できる電源スポットにもなり、土砂崩れなどが発生した際に孤立する可能性のある集落の避難場所などにも広げていきたいという。
同町では、鳥尾川の放流口に「ピコ水力発電設備」も設置、LED街路灯として活用している。
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