2017年4月2日
北海道電力(北海道札幌市)は3月28日、風力発電の連系拡大方策として、電力系統側に蓄電池(系統側蓄電池)を設置し、その費用を共同負担することを前提とした風力発電事業の募集を行うと発表した。風力発電の募集量は、I期が60万kW、II期が40万kWで、計100万kW。
I期の募集については、技術的に確実性が見込める規模として、風力拡大量を60万kWとし、系統側蓄電池(9万kW程度、36万kWh程度)を設置する。募集は2017年度上期に行う。
募集に係る詳細は、2017年度上期を目途に公表する募集要領に記載する。募集要領については事前に意見募集を行う予定。同社ではI期の募集に向け、引き続き系統側蓄電池の容量低減に向けた検討、設置費用低減に向けた検討等を進めていく。
I期は2020年度頃までに系統側蓄電池を設置、導入後、1年程度の実績を踏まえ評価、検証を実施し、Ⅱ期の必要な蓄電池容量、連系の条件(解列の条件等)を検討する。系統側蓄電池容量目安は9万kW-4h程度。
I期の募集による系統側蓄電池が4~5年後に実系統に導入されることから、導入後1年程度の実績を踏まえ、評価、検証を実施し、Ⅱ期の40万kW(計100万kW)の連系拡大について検討を進めていく。II期の系統側蓄電池容量目安は6万kW-4h程度。
容量の上限は、1サイト20万kW以内。募集対象は設置した系統側蓄電池に係る費用を共同負担することを前提とした連系を希望する案件となる。
案件の選定は入札による。入札で案件の選定ができない場合には抽選を実施する。購入価格は、固定価格買取制度による。受給期間もまた固定価格買取制度による(系統側蓄電池の運転開始から20年間)。
I期の応募案件については蓄電池の設置検討を早期に開始できるよう、今回の受付期間中の接続検討申込みおよび契約申込みの同時申込みを必須とする。
また、同社が実施する風力発電の導入拡大に向けた実証試験の空枠追加募集に申込済みの案件も本募集に申し込めるが、空枠追加募集の実施案件となった場合には、本募集への申込みを取り下げることとなる。
契約申込み済みの案件が本募集に申込む場合、新たな契約申込みとして受付ける。このため、買取単価は新たな申込みに基づくものとなる。一方、すでに暫定的熱容量の確保がなされている案件については、当該熱容量を維持した上で、本募集に申し込むことができる。
なお、サイト蓄電池(解列条件付を含む)による受入れは、系統側の周波数調整に影響を与えないことから継続する。
募集に向けた接続検討申込みおよび契約申込みの受付期間は、4月12日(水)~5月10日(水)。募集概要の詳細は、同社ホームページを参照のこと。
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