2019年12月29日
楢葉町に工場がある太陽光発電関連企業「アンフィニ」は産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所と共に、豪雪地帯向けに融雪機能を備えた太陽光発電パネルを開発した。屋根の雪下ろしの負担を減らし、雪の事故を防ぐ。南会津町の民家で今月から実証実験が始まった。
■南会津の民家で実証実験
開発した太陽光パネルは晴れた日には通常通り発電し、冬季は熱で雪が積もるのを防ぐ。屋内で積雪を再現した実験は既に行い、南会津町の和泉電機と連携して実際に冬季の屋根に設置する実証実験に入った。
実証実験は一年間。町内南郷地域の民家の屋根に約二十四平方メートルの太陽光発電パネルを設け、冬季はセンサーで降雪を感知すると自動的に発熱のスイッチが入る。雪を解かす適度な熱量とその電気代、一年間の太陽光発電量などを調べ、結果を商品化に反映させる。
南会津町など豪雪地帯では高齢者世帯が多く、雪下ろしは重労働。屋根からの落雪による事故も発生している。雪の危険性を減らすため、アンフィニは自社製品を生かした融雪システムの開発を進めていた。
アンフィニは「発電パネルの雪を解かすことで、冬でも晴れた日は発電できる。福島発の技術で、雪国の暮らしの安全を支えたい」としている。
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