2021年3月8日
ニチコンは2021年2月、家庭用蓄電池の新製品2機種を発表した。全負荷および200V対応かつ大容量が特徴のモデルで、太陽光発電の自家消費といったエネルギーの効率利用や、非常時を想定した住宅用電力のバックアップに最適だという。同年4月から販売を開始する。
新製品はフラッグシップモデルで蓄電容量16.6kWhの「ESS-U4X1」と、同11.1kWhのスタンダードモデル「ESS-U4M1」の2種類。停電時には自動で蓄電システムからの給電に切り替わり、全負荷分電盤を通じて家庭内全てのコンセントから電力供給が可能だ。200VのエアコンやIH調理器などの利用にも対応する。停電時も太陽光発電用のパワコンを200Vの連系運転のまま動作させることができるため、非常時にも切り替え作業不要で太陽光を最大限活用できるという。
さらに、同社のV2Hシステムとの自動連携運転にも対応。これにより、電気自動車を所有している場合、停電時には蓄電システムとV2Hシステムを合わせて、最大9.0kVAの電力供給が行える(蓄電システム単機の場合は連系時3.0kW、自立時3.0kVA)。
この他、太陽光発電の発電量や家庭の電力使用状況に応じて蓄電池の充放電を最適に制御する「AI自動制御」や、気象予報や警報に応じて蓄電池を充電モードに切り替える機能などを無料で提供。稼働状況の見守りサービスも付帯する。
新製品の価格はフラッグシップモデルが税別450万円、スタンダードモデルが同370万円。ニチコンでは2台の合計で年間1万8000台の販売を目指すとしている。
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