2018年8月17日
大阪ガスは7日、米スタートアップ企業と共同で蓄電池の活用について実証実験を行うと発表した。8月下旬から2019年3月まで大ガスの施設で実施。蓄電池の充放電をソフトで自動制御し、太陽光などで発電した電気の自家消費の最大化を目指す。将来的な仮想発電所(VPP)の実現も見据え、需給調整も実験する。
蓄電池制御のソフトなどを手掛ける米国のスタートアップ「グローイングエナジーラボ」社と共同で行う。3月には海外のエネルギー関連スタートアップへの出資第1号として投資もした。
大ガスの持つ集合住宅で家庭向けに、照明などが多くある今津総合グラウンド(兵庫県西宮市)で業務用向けに実験する。グローイングエナジーラボのソフトが天気や太陽光発電量、需要や日本卸電力取引所(JEPX)の価格などを予測し、蓄電池の充放電を自動で制御する。
VPPでの活用も見据え、蓄電池を用いた電力の需給調整も検証する。VPPとは電力の需要家側の機器を供給者側がまとめて制御し1つの発電所のように機能させる仕組み。家庭の蓄電池など分散している電源を遠隔・統合制御し、需給のバランス調整に活用できるようになる。
太陽光発電をしている家庭では「固定価格買い取り制度(FIT)」があるが、導入が早い家庭では19年から期限が切れ始める。売電価格が下がるため自家消費の需要が高まるとみられており、大ガスは実験結果を基に蓄電池を使った電気の運用サービスの提供を検討する。
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