2019年4月6日
北海道電力が建設した「新北本連系線」の設備。ここで本州から受け取る直流の電力を交流に変換する=3月28日、北海道北斗市
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「風の大地」北海道に多くの風車を建て、電気を大消費地の東京に送れば、日本全体の再生可能エネルギー利用は大幅に増える――。この議論を進めるチャンスがきた。
政府は、北海道と本州を結ぶ送電線「北本(きたほん)連系線」を3本に増やす検討を進めている。長い間、海底ケーブルの1ルート(60万キロワット)だけだった。3月28日、青函トンネルの中を通す2ルート目(30万キロワット)が運転を始めたばかり。立て続けに3ルート目をつくることになったきっかけは、昨年9月に北海道で起きた全面停電「ブラックアウト」だ。二度と起こさないために、北海道と本州を強く結ぼうとしている。
大変いい話だ。ただこの際、連系線の使い方も変えて欲しい。これまで、普段は実質1割ほどしか使われず、主に北海道内の発電所が急停止した時に、本州からの送電に備えて空けておく運用だった。「10車線の高速道路をつくって1車線しか使っていない」と言われてきた。
「ガラガラの道路」をさらに増やすのではもったいない。連系線を「日本全体のために使う」と考え、再エネを運ぶ道にして欲しい。
環境省の資料によると、北海道…
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