2017年9月15日
ホンダは9月12日(現地時間)、「フランクフルトモーターショー2017(IAA 2017)」において、電気自動車(EV)を含む新しいエネルギー管理システム(EMS)「Honda Power Manager Concept」を発表した。EVをスマート電力網に組み込むことで、系統電力や太陽光発電システム、家庭や職場、EVとの間で効率的な電力の充放電を行う。
Honda Power Manager Conceptは、系統電力から供給、または太陽光パネルにより発電された電力を建物に供給し、EVを充電するのに利用できる。一方、EVがプラグインされている間、EVの電力を家庭で利用したり系統電力に戻すことが可能で、系統電力の安定化にも寄与する。
ホンダの英国現地法人Honda Motor Europeは、フランス政府が主導する、IoT技術や再生可能エネルギーの利用を促進する「SMILE(SMart Ideas to Link Energies)」プロジェクトに参加し、仏西部で2020年までに展開される実証実験にPower Managerユニットを提供する。
同時にホンダは、新EVコンセプトモデル「Honda Urban EV Concept」を発表した。同社が販売する小型車「フィット(欧州名:Jazz)」より全長が100mm短いコンパクトカーで、同コンセプトモデルをベースとした量産EVを2019年に欧州で発売する予定。
これまでもホンダは、2011年に独自開発のガスエンジン・コージェネレーション(熱電併給)システムや太陽光発電システムを組み合わせた「Hondaスマートホームシステム」を発表し、さいたま市や米国カリフォルニア州などで実証実験を行っている。また、2012年には官公庁・自治体・法人向けEV「フィットEV」を販売した。
(ライター 工藤宗介)
[日経テクノロジーオンライン 2017年9月14日掲載]
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