2017年3月6日
■太陽光発電の固定価格21円時代到来!
いよいよ太陽光発電の固定価格買取制度の売電単価が21円+税に決定しました(調達区分10kW以上2,000kW未満)。今から新たに設備を取得する場合はすべて21円の単価になってしまいますが、これは前年度の24円から3円も下がったことになります。
そのため、今までの設備購入価格では投資価値が見合わなくなり、太陽光投資の平均利回り10%も崩れてしまうことが懸念されます。
■過積載という常識が今後どう変わっていくのか?
現在、低圧太陽光システムは50kW未満と決められていますが、そのほとんどが過積載というシステムで動いています。
過積載とは、パワーコンディショナー(以下、パワコン)の接続容量50kW未満のものに対し、定格出力を越えた枚数の太陽光パネルを乗せ、朝や夕刻などの最低発電量を底上げすることを可能にするシステムです。
日中のピーク時は、パワコンの出力値以上の電力は捨ててしまうことになりますが(ピークカット)、全体の総発電量を上げることで結果的に過積載のほうが多くの発電を得ることができます。
ほかにも過積載のメリットとして以下の点が挙げられます。
入力電圧が高くなるので朝のパワコンの起動が早まる
夕方は停止するまでの時間が延びる
ピークカットでピーク時の電力が抑えられるため電圧変動率の少ない発電所になる
曇りの日でも通常の発電所に比べて発電低下の影響が少ない
今では90kWのスーパー過積載と呼ばれる発電所も出てきています。通常の定格出力50kWで設置した場合より年間を通して発電量が150%以上になるので、過積載の需要は今後も増えていき、それがスタンダートとなっていくと見られます。
■小さな土地を生かす東西パネル設置
過積載に加えて、通常の南設置ではなく、東西にパネルを設置するシステムが誕生し、現在少しずつ市場に投入されています。代表的なものとして、マウンテンソーラー(電現ソリューション)やFソーラーパッケージMタイプ(NTTファシリティーズ)などが展開している東西設置があります。
南設置の場合、前のパネルの影の影響を回避するためにセットバックを取る必要があり、結果的に設置できるパネル枚数が少なくなってしまいます。これを東西設置にすることで影の影響を抑えて土地の敷地を有効活用しスーパー過積載設置ができるようになります。これが東西設置の大きなメリットです。
記事内容へ
2021.03.08
ニチコンが家庭用蓄電池の新製品2機種を発表。全負荷および200V対応かつ大容量が特徴のモデルで、太陽光発電の自家消費といったエネルギーの効率利用や、非常時を想定した住宅用電力のバックアップに最適だという。同年4月から販売…続きを読む
2021.03.05
中国の大手パネルメーカーであるトリナ・ソーラーは、「PV EXPO 2021」(「スマートエネルギーWeek 2021」内、2021年3月3~5日、東京ビッグサイト)に出展し、最大出力660Wの太陽光パネル新製品を披露し…続きを読む
2021.03.04
ネクストエナジー・アンド・リソースが、新たに産業向け蓄電システムを開発し、同年5月12日から販売を開始すると発表。工場や商業施設などにおける太陽光発電の自家消費に最適なモデルで、従来の蓄電池よりkWh当たり3~5割程度価…続きを読む