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GSユアサ、元祖・EV電池銘柄を待つ規模の戦い

2017年11月21日

2009年に世界で初めてリチウムイオン電池の量産に成功したジーエス・ユアサコーポレーション。株価が10月末、約3年ぶりの高値を付けた。世界的な環境規制の強化の流れを受け、電気自動車(EV)普及への期待がにわかに拡大。EVに欠かせない電池大手のGSユアサ株も買われている。一方、資金力が豊富な中韓の競合メーカーの追い上げが激しく、規模の戦いで埋没しかねない懸念が浮上している。

GSユアサの車載リチウムイオン電池事業は海外大手と比べて供給能力が小さい(共同出資会社が滋賀県栗東市に持つ工場)

「電動化が進めば電池を使うウェートは高まる。新たにどういうものが出せるか、(自動車メーカーから)色々な話が来ている」。GSユアサの中川敏幸・最高財務責任者(CFO)は10月30日に大阪市内で開いた決算会見で、EV向けの需要拡大に期待を示した。

英仏政府は7月、ガソリン車やディーゼル車の販売を将来、禁止する方針を表明。こうした政策に背中を押され、米ゼネラル・モーターズ(GM)など日米欧の自動車最大手メーカー3社は20年代前半にEVを量産する方針を相次ぎ発表した。EVシフトは世界的なうねりになっている。

株式市場ではGSユアサ株も8月8日、前日比で一時15%高と急騰した。10月下旬に終値で約3年ぶりに600円台を回復し、足元も500円台後半で推移する。

GSユアサの18年3月期の連結売上高は前期比11%増の4000億円、営業利益は4%増の240億円を見込む。現在の主力はガソリン車のエンジンなどに使う鉛蓄電池だが、今後の成長のけん引役と見込むのがリチウムイオン電池事業だ。

GSユアサは09年にリチウムイオン電池を量産化。同年から電池製造を手掛ける共同出資会社を通じて、三菱自動車に供給を始めた。11年からはホンダにも供給している。赤字が長らく続いたが、前期にようやく黒字化。今期は売上高で370億円、営業利益で10億円を見込む。

ようやく収穫期に入った事業だが、眼前に待つのは「規模の戦い」という新たな壁だ。車載用リチウムイオン電池の生産能力ベース(小型含む)ではパナソニック、韓国のLG化学、中国の比亜迪(BYD)が世界シェアのビッグスリー。GSユアサは5本の指にも入らない。

首位のパナソニックは米テスラと組み、米国で総投資額50億ドル(約5600億円)の巨大電池工場の立ち上げを進めている。年産能力はこの工場だけで35GWh(ギガワット時)を計画する。LG化学の能力も「全社で10GWhをすでに超えているようだ」(調査会社テクノ・システム・リサーチの藤田光貴氏)。中国大手のBYDや寧徳時代新能源科技(CATL)も急速に追い上げ、能力はLGに肉薄する水準だとされる。

一方、GSユアサの子会社、リチウムエナジージャパン(LEJ)の生産能力は足元で2GWh程度。16年から3年間の中期経営計画で掲げている投資総額は110億円にとどまり、上位3社との差は歴然だ。

日本勢では、日産自動車とNECのリチウムイオン電池の共同出資会社が8月、事業売却による撤退を発表した。技術や量産化で先んじても、投資余力や規模で中韓勢などに追い抜かれた有機ELパネルなどと同じ構図が忍び寄りつつある。

野村証券の山岡久紘アナリストは「EVが普及期に入ると、コスト面などで競争は激しくなる。大型投資によるスケールメリットの重要性がより高まってくる」と話す。自動車メーカーにとっては、電池メーカーが今後の巨額投資に対応できるかどうかもパートナー選定の基準になりそうだ。

GSユアサは欧州市場の開拓をにらみ、14年にドイツの自動車部品大手ボッシュや三菱商事と共同出資会社を設立。新型リチウムイオン電池の開発を目指しているが3年が過ぎた現在も、具体的な進展がみられない状況だ。

GSユアサ株は約3年ぶりの高値圏とはいえ、量産を始めた09年に付けた上場来高値(1228円)と比べると、まだ半分の水準に過ぎない。世界大手に対抗できる戦略を練り直さなければ、EVブームの追い風を受け続けられる保証はない。

 

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