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SBエナジー、九州で蓄電池遠隔操作実験

2017年10月12日

ソフトバンクグループ子会社のSBエナジーは九州各県の家庭に約1000台の蓄電池を設置し、九州電力による太陽光発電の発電を止める指示を回避するための遠隔制御実験を始める。太陽光発電の合計発電量が需要量を上回る見通しとなった場合、各家庭の蓄電設備に自動で蓄電するのが特徴だ。蓄電した電気は各家庭で活用しながら太陽光の発電余力を高める。

蓄電池のほか数十台のエコキュートを使う。太陽光で発電した電気を湯に変える形でも蓄えるようにする。九電は大規模な蓄電設備を設置して、需給バランスを改善しようとしているが、SBエナジーは多数の家庭用蓄電池を遠隔制御しながら統括するバーチャルパワープラント(VPP)の構築を目指す。

独自に開発した遠隔制御装置をサーバーを使って管理するのではなく、装置同士をブロックチェーン技術で相互に監視したり、充放電の記録を管理したりする。各蓄電池との通信費用を安くするため、福岡市内でローラWANと呼ぶ安価な新しい通信方式で送受信する検証も行う。

SBエナジーは昨年度に長崎県壱岐市で家庭用蓄電池と市の公用車の電気自動車(EV)などを使った小規模な実験を行った。壱岐市での実験では、1分単位で太陽光発電の出力に合わせて充電量を変えて制御できることを確認した。経済産業省の実証事業者として、今回は九州全土に広げる。

九州は離島が多く、電力需給の調整が難しいため、九電は壱岐と種子島で今年も太陽光発電の出力抑制を行った。今後九州本土でも出力抑制が行われる可能性があるほか、5月から風力発電設備も出力制御の対象に加わった。

九電が設置している大規模な蓄電設備は投資額がかさみ、離島の自治体などが導入するのは難しい。一方、多数の分散型蓄電池を活用する手法は蓄電池の価格引き下げ、遠隔制御技術の確立やシステム運用費用の低減などがカギを握る。

 

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