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米ラスベガスの巨大ホテル、メガソーラーで電力需要の3割を賄う!

2018年5月29日

ネバダ州最大の電力需要家

広大なテーマパーク、米ネバダ州のラスベガス。大きな人造湖での噴水ショーが有名な「ベラージオ」、古代エジプト・ピラミッドの形の「ルクソール」、滝のある南国リゾートのような「ミラージュ」、本当のニューヨークのような「ニューヨーク・ニューヨーク」――。これらのホテル・カジノは、社名と同名のホテル・カジノで知られているMGMリゾートが運営する。

実際、MGMリゾートはラスベガスに計13のホテル・カジノを持っている。それゆえに同社は、ラスベガスのみならず、ネバダ州最大の電力需要家となっている。

そこで同社は、これらのホテル・カジノの電力供給をグリーンエネルギーで賄うため、ラスベガス付近に建設される出力100MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)から電力を購入すると、今年4月に発表した(図1)。

図1●MGMリゾートがラスベガスで運営するホテル・カジノの一つ「ニューヨーク・ニューヨーク」
(出所:MGM Resorts International)
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MGMリゾートは、10年前以上に「コーポレート・サステイナビリティ事業部」を設けて、2014年には、同社運営のマンダレイベイ・ホテル&カジノのコンベンションセンター屋上にパネル容量6.4MWのメガソーラーを設置した。当時このサイズは世界で最大規模の屋根置き(ルーフトップ)システムと注目を集めた。さらに約2MWを付け加え、合計出力8.3MWとなり、マンダレイベイ・ホテル&カジノの電力需要の25%を供給している。

電力会社からの「離脱」を選択

実は、コンベンションセンター屋上に設置したこのメガソーラーは、地域独占大手電力会社と系統連系の契約が結ばれているものの、発生する余剰電力を電力系統に逆潮させないことが条件となっている。同電力会社が、太陽光発電の出力変動に伴う系統への悪影響を回避したかったからだ(図2)。

図2●マンダレイベイ・ホテル&カジノのコンベンションセンターに設置されたメガソーラー
(出所:MGM Resorts International)
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日本では電力小売り市場が全国レベルで自由化されているが、米国では州別になっており、現在、電力小売りを自由化していのは全米50州のうち13州だけである。

ネバダ州では電力小売りが自由化されていない。つまり、MGMリゾートは再エネの導入を拡大するためには、同社の建物・施設に再エネ設備を設置するしか手段がなく、自由化されている州で可能な「グリーンエネルギーを販売する電力会社にスイッチする」「メガソーラーを開発する独立系発電事業者(IPP)と契約して直接、再エネを調達する」などの選択肢はない。

そんな規制下にあるネバタ州で2001年に、年間電力需要が1MW以上の大規模電力需要家については、「脱退費」を支払い、同州の公益事業委員会(Public Utilities Commission:PUC)から認可を得られれば、地域独占電力会社から離れられる、という法案が可決された。

MGMリゾートのコーポレート・サステイナビリティ事業部で、ファイナンスのエグゼクティブディレクターをつとめるヘンリー・シールズさんは、「2015年5月にMGMはNV Energy(ネバダ州の地域独占電力会社)からの脱退(電力購入契約の解除)要求を申請しました。公聴会が行われた後、ネバダ州PUCは2016年1月に最終命令を出し、MGMは2016年10月に脱退のプロセスを完了させました」と説明する。

PUCから認可が取れたとしても、「脱退費」を支払わなければNV Energyとの電力購入契約を解除できない。なぜ「脱退費」の支払いが必要なのか?

メガソーラーで需要の3割を賄う

電力会社は将来の電力需要を予測し、それをもとに発電所と電力長期購入契約を交わして、需要に備える。MGMのような大規模な電力需要家に抜けられると、NV Energyの収入が減るだけでなく、契約済みの電力購入量に大きな余剰が出てしまう。電力購入契約の余剰分の支払いは、残った電力需要家に割り振られる、とすれば不公平である。「脱退費」とは他の電力需要家への、こうした「しわ寄せ」を防ぐコストになる。

MGMに課された脱退費は約8700万米ドル。「同社は雇用数で、ラスベガスだけではなく、ネバダ州においてナンバーワン。従業員の生活を守るためにも、(支払いは)重要でした」と、シールズさんはが語る。さらに、同社の脱退した理由は、「会社で電源をコントロールでき、それは会社のするべき最も重要なことである」と説明する。

シールズさんによると、地方独占大手電力会社からの脱退が成立した後、2017年にメガソーラーの入札募集を開始した。

先月4月、イリノイ州シカゴに拠点を持つ、北米で再エネ独立発電事業ナンバーワンの米Invenergyが、ラスベガスから北方25マイルの土地に100MWのメガソーラーを開発することを発表した。使用される太陽光パネルは33万6000枚に達する見込みだ。

メガソーラーは2020年までに稼働する予定で、ピーク出力時の発電量はMGMの13のホテル・カジノを合わせた電力需要の90%を満たせる。メガソーラーの年間発電量は、これらホテルの総需要の30%を賄えると予測されている。

現在、米国を中心に「RE100」への動きが強まっているが、MGMリゾートは具体的なゴールを発表していない。しかし、シールズさんは、「引き続き注目を!」と繰り返し、再エネゴールの発表が近いことを示唆した(図3)。

図3●MGMリゾートがラスベガスで運営する13のホテル・カジノ
(出所:MGM Resorts International)
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