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竹中工務店、太陽光発電と燃料電池車(FCV)で建物への電源供給に成功

2019年2月22日

燃料電池車によるV2B実証
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竹中工務店(大阪府大阪市)は、クラウド上のエネルギーマネジメントシステムを活用し、水素を充填した燃料電池車(FCV)から建物に電力を送るV2B「Vehicle to Building」の実証を行い、複数のFCVの電力供給を最適化することに成功したと発表した。

今回確立したマネジメント技術により、電気自動車(EV)やガス発電機などと同様に、FCVの電力を日常的なデマンド制御に活用するとともに、停電時にBCP(事業継続計画)拠点となる避難施設などに電力を供給することが可能になる。

自社開発EMS、太陽光発電とFCV2台で電力供給

これまでの実証では、同社開発のクラウド型エネルギーマネジメントシステム「I.SEM®」を活用し、太陽電池(PV)定置型蓄電池、ガス発電機、電気自動車、水素製造装置、燃料電池などを目的に合わせ最適に制御してきた。「I.SEM®」は、建物で電力や負荷を常時予測し、最適な運転スケジュールを計画してリアルタイムに設備機器を制御し、系統から買う電力をコントロールする。

今回の実証では、敷地内の水素ステーションで、水素を充填したFCV2台を、発電機、蓄電池、太陽電池など複数のエネルギーデバイスを直流で統合したパッケージシステム「MSEG®」につなぐ。そしてFCVで発電した電力を「I.SEM®」で任意に指示された建物に供給した。また、停電時を想定し、系統から切り離された避難所想定の建物に、MSEGを経由してFCV2台と太陽光発電システムだけで電力を供給した。

「脱炭素モデルタウン」として水素活用

竹中工務店は、脱炭素社会を目指し「竹中脱炭素モデルタウン」実現に向けた取り組みを2016年に開始した。これは、東京本店が立地する江東区新砂エリアの同社関連建物におけるさまざまなエネルギーデバイスを制御して、不安定な大量の再生可能エネルギーを使い切ることを目指した技術実証だ。2020年にかけて順次構築し実証を重ねていく計画だ。

同社は、これまでに実証してきた電気自動車やプラグインハイブリッド車(PHV)に加えて、建物と車が水素でつながる姿を「脱炭素モデルタウン」の1つに想定している。

竹中脱炭素モデルタウン

今回の実証は、「竹中脱炭素モデルタウン」への取り組みの第3弾として、今後期待される、再生可能エネルギーから作られた水素をFCVに充填し、FCVからの電力を建物の電源に活用することを目的に行った。

新たなオープンイノベーションを呼び込むため、新砂の実証施設は見学施設としても活用し、建築主をはじめ、関係の省庁や自治体に幅広く提案していく。具体的なまちづくりプロジェクトに対しては、自治体やデベロッパーに向けて水素ステーションを地域のエネルギーステーションとして活用する全体構想を示し、避難所となる施設に「MSEG®」を活用したV2Bシステムを提案するなど、同社のエネルギーソリューションを幅広く展開していく。

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