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消費電力の2倍を生成する黒いオフィスビル。ノルウェー発、年間500kwhの再生可能エネルギーをつくりだす「Powerhouse Brattørkaia」

2019年11月15日

夏は冷房。冬は暖房。気候が変わるたびに大幅に増える電気代を見て、日常的に使う電気量を気にした方もいるかもしれません。

2011年の東日本大震災や大型台風などで停電を経験した人も多く、化石燃料だけに頼らない再生可能エネルギーにも注目が集まっています。2009年には1.1%だった使用率も電力固定価格買取(FIT)制度の導入により、現時点での国内使用率は6.9%になりましたが、まだ主力電源になるには遠い道のりです。

ノルウェーでは、電力供給を発電事業者から購入するのではなく、建物自体が消費する以上の電力をつくり、さらに外部にも供給できるプラスエネルギー建築「Powerhouse Brattørkaia」を建築設計事務所スノヘッタ(Snøhetta)が建てました。

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta] ウォーターフロントに向けたファサードは、建物の最も細長い面であり、建物を近隣の景観に合わせています。

「Powerhouse Brattørkaia」は、トロンヘイムセントラル駅と港に隣接する18万平方メートルの敷地を持つオフィスビル。

傾斜した五角形の屋根と正面上部には約3,000平方メートルのソーラーパネルが設置されており、日中および季節を通して最大限の日光を得るのに最適な角度になっています。

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta] 黒いアルミニウムとソーラーパネルで覆われたファサードは、隣接するトロンヘイムのフィヨルドに反射しています。

「Powerhouse Brattørkaia」が建つトロンヘイムは、赤道から北へ63度に位置し、冬には5時間、夏には20時間の日照時間しかありません。

そんな環境の中、この建物が1年間にわたってつくり出した、クリーンな再生可能エネルギーは約500kwh。市の中心分にある小さな発電所として機能しているのです。

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta] 真っ黒なアルミニウムと太陽電池で覆われた屋根には、巨大なスカイライトが組み込まれており、中央のアトリウムから太陽光を取り込むことができます。

建物の敷地内には、エネルギーを貯蔵するための十分なスペースが設けられ、日照時間が長い夏の間はできるだけ多くの電力を吸収し、暗い冬の間はその蓄えを使用することができます。

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta]太陽光を効果的に取り入れることで人口照明の使用を抑えています。

「Powerhouse Brattørkaia」では、細やかな工夫と技術を駆使することで、高いエネルギー効率を実現し、日常的に使用するエネルギーを大幅に削減しています。

・建物を最大限の効率で断熱する
・暖房の必要性を減らすために空気の流れを管理する
・空気とグレイウォーター(トイレ以外の排水)を換気するための熱回収技術を導入する
・冷暖房に海水を使用する
・エネルギー効率の高い電化製品のみを導入する
・太陽光を最大限に活かす全体設計によって人工的な照明の使用を最小限に抑える

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta] この天井は、サーマルマス (低排出コンクリート)構造を用いて、熱と冷気を吸収して保持し、電気を使用せずに建物内の温度を調整するのに役立ちます。

このプロジェクト名 「Powerhouse」 は、その設計の背後にある根本的なアイデアを説明しています。目的は大きく3つ。

1. 建物から発生するクリーンエネルギーを最大限に活用する
2. 建物の運営に必要なエネルギーを最小限に抑える
3. 建物の利用者と建物の周辺外部に快適な空間を提供する

つまり、建物自体が周辺の都市に十分な電力を生成し、最終的には建物の建設に使用されたエネルギーを回収し、耐用年数が過ぎたときには建物を破壊することができるということです。

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta]

建物を設計した建築士のAndreas Nygaardさん(アンドレアス・ナイガード、以下、アンドレアスさん)が言うには、

この色(黒)は、いわば 「グリーン」 を直感的に伝えるものではないかもしれません。

人々が本能的に 「グリーン」 を連想するもの、たとえば、大きなガラスのファサードは必ずしも正しいとは限りません。

バリューチェーン全体を俯瞰し、どのような解決策が実際に持続可能であるかについての認識を高め、 「グリーンウォッシング」 を越えたいと考えています。

アンドレアスさんの言う通り、私たちが持つサステナブルな建物のイメージに固執することなく、環境に最適な建築を追求し続けることが大切なのかもしれません。

[Photo: Ivar Kvaal/courtesy Snøhetta] 2015年に教育機関としてはじめて建てられたPowerhouseのモンテッソーリスクール「DrøbakMontessori Secondary School」。これまでに建てられたDrøbakMontessori Secondary School、Harvard HouseZeroとPowerhouseKjørbo(どちらも修復されたもの)、ZEB Pilot House(住宅プロジェクト)ど、それぞれのデザインは大きく異なりますが、どれも将来の環境について思慮された建物です。

(建物の)大きさは大小さまざまで、場所が都会でも田舎であっても、重要になるのは、建物の建設、保存、解体に至るバリューチェーン全体を考慮しながら、建物の運用を可能な限り効率化し、クリーンエネルギー生産を最大化することです。

とアンドレアスさんは言います。

地球規模の気候変動や災害が頻発する近年。日照時間の少ないトロンヘイムでも太陽光を活用した「Powerhouse」が周辺に余剰エネルギーを供給できたように、現状の環境を直視することで、持続可能な環境がつくり出せるかもしれません。

あなたも自分の生活の中で活用できる自然の力を見つけて、共に暮らす方法を考えてみませんか。

[via fastcompany.com, snohetta.com]

(Text: ナカオカヅキ)

 

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