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世界のエネルギー総需要は2.3%増、伸び率は過去10年で最大

2019年4月5日

国際エネルギー機関(IEA)は3月26日、世界全体のエネルギー需要が2018年に2.3%増加し、伸び率が過去10年間で最大になったとの調査結果を発表した。

 同機関が最近刊行した調査報告書「Global Energy & CO2 Status Report 2018」によるもの()。世界経済が極めて好調であり、一部地域における冷暖房の需要が増加したことなどがエネルギー需要増加の原因としている。

IEAが刊行した「Global Energy & CO2 Status Report」の表紙 (出所:IEA)[画像のクリックで拡大表示]

 同報告書によると、エネルギー需要はすべての燃料に対して増加しており、化石燃料は2017年に続き、成長した分の約70%を賄っている。増加した燃料のうち45%は天然ガスが占めている。

 世界中で増加する電力需要の伸びに電力の供給が追い付かず、石炭の消費も増加している。その結果、2018年の温室効果ガス排出量は世界全体で1.7%増加し33ギガトン(Gt)となった。石炭火力発電による排出量は10Gtを超え、全排出量の約3分の1を占めた。

 エネルギー需要の増分のうち約20%は冷暖房の需要が高まったことに起因しており、これは一部の地域における冬季や夏季の平均気温が過去の記録と同等かそれを上回る水準となったためという。冬季の寒波が暖房需要を活発化させ、夏季の気温上昇が冷房需要を押し上げたとしている。

 再生可能エネルギーでは太陽光と風力がいずれも2ケタ成長を示し、需要は太陽光だけで31%増加したという。地域別では、これまで通り中国が再エネのけん引役である。風力と太陽光のいずれについても中国がトップで、欧州や米国が続く(関連記事)。

 IEAのファティ・ビロル事務局長は、「再エネが成長しているにもかかわらず、世界全体の温室効果ガス排出量は依然として増加し続けており、これまで以上に緊急の対応がすべての分野で必要であることを改めて示している。対策としては、すべてのクリーンエネルギーに対するソリューション開発、温室効果ガス排出量の抑制、省エネルギー、投資やイノベーションの加速などが必要だ」と述べている。

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