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セブン‐イレブン/再生可能電力比率46%、作業時間7.1時間削減の最新店

2018年5月23日

セブン‐イレブン・ジャパンは5月22日、神奈川県相模原市の国道129号線沿いに、新たな技術を結集した実証店舗「セブン‐イレブン相模原橋本台1丁目店」をオープンする。

<セブン‐イレブン相模原橋本台1丁目店>
セブン‐イレブン相模原橋本台1丁目店

国内外のさまざまな分野を代表する企業から、「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」をテーマとした技術や設備を提案してもらい、それらを結集した店舗。敷地面積は1625m2、店舗面積は271m2。

2017年12月に東京・四ツ谷のセブン&アイ・ホールディングス本社1階に「ひとと環境にやさしい店舗」として開店した「セブン‐イレブン千代田二番町店」で実証を進めてきた技術を一部改良・採用しながら、新たに導入するものを含め全50社による90種の技術を採用した。

<路面型太陽光パネル>
路面型太陽光パネル

今回は、特に「環境負荷の低減」をこれまでにないレベルで推進するため、多くの新技術を採用、使用電力の約46%を「CO2排出ゼロ」の再生可能エネルギーでまかなうことが可能となり、低炭素社会の実現に向けた大きな一歩になると考えている。

駐車場には、千代田区二番町店に続く、日本国内での導入2店舗目となる路面型太陽光パネル(提供:仏・コラス社)を駐車場スペースに設置した。年間で約1万6145kWhの発電量を想定しており、店舗使用電力の約9.1%相当をまかなう。

<カーポート上と屋上に太陽光パネルを設置>
カーポート上と屋上に太陽光パネルを設置

<太陽光パネルの全景>
太陽光パネルの全景

雨天時に来店しやすいように駐車場に設けたカーポート上と屋上に太陽光パネル(提供:三井物産プラントシステム)を設置。年間で約6万4608kWhの発電量を想定し、店舗使用電力の約36.6%をまかなう予定だ。

<風力・太陽光発電付サインポール>
風力・太陽光発電付サインポール

そのほか、幹線道路に面した広告塔に、風力発電設備と太陽光パネルを併設したサインポール(提供:東亜レジン)を設置し、夜間の看板の点灯電力を発電する。年間で約473kWhを発電し、店舗使用電力の約0.3%をまかなう計画だ。

建設設備本部長の大橋尚司取締役執行役員は、「現在、セブン‐イレブンでは約8000店に太陽光パネルを設置している。今回は271m2に太陽光パネルを設置したが、現在は199m2程度にしか太陽光パネルを設置していない。1店舗あたりの再生可能エネルギー比率は7.4%程度にとどまっている」。

「地球温暖化対策に伴い締結されたパリ協定では、日本は2030年までに2013年対比で約26%のCO2の削減をする目標を掲げている。この目標自体は出店をしなければ、店内の省エネだけでも実現できるが、出店を継続し店舗が増えると全体で減らすのは難し。店舗使用電力の半分近くを再生可能エネルギーでまかなう世の中にない店舗を、具現化し、本当に運営できるのか実験をする」と語った。

<大橋建設設備本部長>
大橋建設設備本部長

採用した新技術の内訳は、働きやすさの向上36、建設作業員の働きやすさの向上16、環境負荷低減22、快適な店内環境18となった。

<大容量リチウムイオン蓄電システム>
大容量リチウムイオン蓄電システム

太陽光発電は、発電した電力を効率的に蓄電することが必要であり、東芝キヤリアが提供する大容量リチウムイオン蓄電システム(176kWh相当2基)を設置した。

<リユースバッテリーも活用し蓄電>
リユースバッテリーも活用し蓄電

トヨタエナジーソリューションズが提供するリユースバッテリーによる小容量の蓄電池も設置した。「トヨタプリウス」10台分の中古電子を再利用した蓄電池を2基設置し、20kWhを蓄電する。

大容量の蓄電池は主に、屋上太陽光と路面太陽光の蓄電に使用し、小容量の蓄電池はカーポート太陽光の蓄電に使用することで、エネルギーロスを最小限に抑えた最適なエネルギー供給システムを構築したという。

<店内を正圧化する空調>
店内を正圧化する空調

店内はエアコンが稼働しており、外気との温度差などで店内に外気が入りやすくなっている。そのため、店内外の差圧を感知し、給気量をコントロールすることで、外気の侵入を防ぐ店内正圧化をする空調換気プラン(空調コントローラ)を東芝キヤリアが提供した。

外気の侵入の抑制することで、店内温度の安定や店内清掃作業の軽減につながり、快適な店内環境を維持するという。

働きやすさの向上」を目指し、コンビニ業界初の取り組みとして、富士電機と共同でバックドアチルドケースを開発した。これまで、麺類や総菜などの商品は什器の正面から補充していたが、補充時はお客が商品を取りにくく、先入れ先出しがしにくい課題があった。

<バックドアチルドケースの正面>
バックドアチルドケースの正面

<バックドアチルドケースの内部>
バックドアチルドケースの内部

バックドアチルドケースは背面にウォークイン冷蔵庫を配置しており、什器の背面から商品が補充できる。ウォークイン内側と店内側をマジックミラー式の扉で仕切り、店頭在庫や店内の様子を確認できる仕様とした。

また、ローラーマットを備えたことで、商品の自重で商品が自然に前に出る仕組みとした。

これまでは、ソフトドリンクなどを冷やしていたウォークインクーラー内に総菜在庫を配置している店舗が多く、一度、倉庫から商品を出して陳列する手間があったが、バックドアチルドケースを導入することで、1日あたり約56分の作業時間が削減できるという。

<新型ウォークイン>
新型ウォークイン

ソフトドリンクやビール・缶チューハイを陳列するウォークインも改良を加えた。富士電機が提供する機器で、ウォークイン冷蔵庫内側の補充用ラックに、商品補充時の補助を目的とした可動ラックを装備した。

左右に移動することができるラックで、耐荷重量は50kgで、飲料などの在庫をのせることができる。

ウォークインの商品陳列棚では、棚の奥行を137mm延長し、1列あたり飲料約2本分の陳列数量を増やした。従来比で約800本の商品を陳列することが可能で、約1日分の飲料の販売数量をストックできる。

補充回数を削減することで、1日あたり約59分の作業時間の削減を見込んでいる。

<カウンターファスト・フード>
カウンターファスト・フード

注力カテゴリーのひとつとして強化しているカウンターファスト・フードでも働きやすさの向上を支援する。

<オイルスマッシャー搭載フライヤーフード>
オイルスマッシャー搭載フライヤーフード

コンビニ業界で初めて、オイルスマッシャー搭載フライヤーフードを採用した。富士工業が提供する機器で、排気量を従来の1時間あたり460m2から300m2にした低排気量のフライヤー用排気フードを投入した。

<特殊コートを施したディスク>
特殊コートを施したディスク

親水系の特殊コートを施したディスクが高速で回転し、遠心力でオイルミストを弾くことで、製品内部への油の侵入をブロックし、清掃時間を大幅に削減する。

<オイルガード>
オイルガード

弾かれた油は、ディスクを覆うオイルガードにたまる仕組みで、週に一度、オイルガードにたまった油を捨て、ディスクを水洗いするだけで、フライヤーフードの簡易清掃ができる。

新型フライヤーフードの導入で、1日あたり約14分の作業時間を削減することができる。

<自動認識業務用電子レンジ>
自動認識業務用電子レンジ

約1カ月間のテスト導入となるが、パナソニック産業システムズが提供する自動認識業務用電子レンジを投入する。

画像認識技術を活用し、商品の加熱時間や出力といった加熱に関する情報を自動認識して加熱するもの。加熱ミスを防ぎ、作業効率を向上させるもので、1日あたり4分の作業時間削減を目指す。

<冷蔵ケース>
冷蔵ケース

強化カテゴリーの一つである冷凍食品では、平オープン式のアイランド型冷蔵ケースを採用した。コンビニであってもスーパーのようにしっかりと店頭在庫を確保しながら、冷凍食品を訴求する。

<冷蔵ケースのフィルター清掃>
冷蔵ケースのフィルター清掃

冷蔵ケースでは、これまで取り外して行っていたフィルター清掃を、フィルターに清掃用ブラシを設置することで、ブラシを動かすだけで簡易清掃ができる仕組みに変更し、清掃時間の削減を図った。

新型のスライド式の棚板のほか、既存の固定式の商品陳列棚をスライド式に変更できるブラケットの実験を、千代田二番町店に続き継続している。

<新型スライド式什器>
新型スライド式什器

セブンーイレブンの店内什器は本部の資産であり、全国2万店の什器を新型什器に入れ替えることは容易なことではない。

そのため、既存什器をスライド式什器に変更できるブラケットの導入を検討している。

<ブラケットを使用したスライド式什器>
ブラケットを使用したスライド式什器

ブラケットについては、秋までに全国の10店舗でも実験導入し、棚のぐらつきや部品点数の削減といったブラケット自体の改良のほか、スライド式什器を導入した場合の商品陳列の仕方をマニュアル化する予定だ。

千代田二番町店では、すべての商品陳列棚を稼働式に一新したが、本来、商品陳列をしやすくするために導入した設備であり、最上段の棚は稼働式である必要がない、といった声もあるという。

<最下段の棚も可動式を採用>
最下段の棚も可動式を採用

現在、どの棚を稼働式にするのが、もっとも作業効率が良いのかを含めて検証を重ねているという。

スライド式什器については、千代田二番町店では、商品補充と清掃時間を1日あたり約47分削減できると見込んでいた。

働きやすさの向上では、店舗の建設作業員の働きやすさも目指した。今回、JMが提供する建物スライド工法を採用。駐車場スペースで店舗を建設し、店舗の基礎工事と店舗建設作業を同時に進めることで工期を約3日間削減した。

店舗の基礎と建物を同時に施工し、完成後に建物部分をスライドさせ基礎を合わせる工法を採用した。

セブンーイレブンでは、2009年から出店基準を強化しており、好調な店舗であっても地域一番の立地へ移転することも増えている。

これまでは、一度店舗をスクラップして立て直しをしていたが、建物スライド工法を採用することで、将来的に既存店舗の位置の変更が容易となり、省資源化につなげたいという。

<店舗のイートインスペース>
店舗のイートインスペース

相模原橋本台1丁目店は、相模原地区でトップクラスで14年のキャリアを持つフランチャイズ加盟店の4店目としてオープンする。

大橋建設設備本部長は、「建設設備本部は、加盟店のための組織であり、絶対に加盟店には迷惑はかけられない。本来、実験店は直営店で運営するのが普通だが、あえて、売上が見込める加盟店で実験店舗を作った。我々としても、緊張感をもって真剣勝負でやっていきたい」と語る。

<店内全景>
店内全景

90種類の技術のいつくつかは、ほぼ最終チェックに近い形の技術もある。採用した新技術はいずれも、本店舗での試用、実証を足掛かりに、可能なものから全国の店舗への拡大を検討する。

なお、新技術はセブンーイレブンと提供企業がお互いに知恵と技術を出し合って開発している。設備機器、什器などの新技術については、一定期間はセブンーイレブンが独占して購入できる交渉を個別に重ねているという。

 

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